2019年05月15日

一年中お茶はあるのになぜ新茶は人気なのか

森の茶製造元、ヤマチョウです。

ほとんどのお茶が新茶で出来上がりちょっと一段落です。
新茶はお茶屋の一大イベントです。お正月よりも盛り上がる一ヶ月です。

しかしながら、なぜ新茶だけこんなにも盛り上がるのでしょうか。
お茶は一年中販売されています。
ヤマチョウでもオンラインショップでポチッとすれば、365日24時間いつでも注文をすることができます。

しかし、実は一年の注文の半分くらいはこの新茶時期に集中しているんです。
それは何故か。

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そもそも新茶とは「その年に最初に芽吹いたお茶」のことです。「一番茶」とも呼ばれます。
その後に「二番茶」「三番茶」「四番茶」と続いていきます。

「一番茶」が一番若く柔らかい芽で価値があるものです。ヤマチョウのお茶はほとんどこの「一番茶」でつくられています。

新茶の摘み取りは地域によって時期が異なります。お茶は植物です。桜前線と同じ様に暖かい南の方から順番に新茶が出来上がってきます。
鹿児島などは4月上旬から中旬頃、そして、ヤマチョウがある静岡県森町のお茶は、だいたい4月末くらいから新茶の摘み取りが始まります。

この最初に摘み取られたお茶が「新茶(一番茶)」と呼ばれているんです。

ではなぜこの「新茶」が重宝されるのか。それは昔々のお話になります。

今でこそ、スーパーでお買い物をして家の冷蔵庫で保存するのが当たり前ですが、その昔は冷蔵庫も冷凍庫もありません。
「ナマモノ」が傷んだり腐ったりするのが当たり前の時代です。

そんな時代から、お茶は広く大衆に愛される飲み物でした。
しかしながらお茶も「ナマモノ」です。摘み取った後に乾燥をさせるので、傷んだお茶を飲んでお腹をこわすという事はありませんが、味の劣化は避けられません。

その頃、やはり摘み採ったばかりの新茶は新鮮そのもの。瑞々しくまろやかな旨みを楽しむことができたのです。
しかしながら、先程も申し上げたようにお茶は「ナマモノ」です。
冷蔵庫も冷凍庫もない時代、その辺りに放っておけばお正月の頃にはだいぶ味も落ちて、美味しさは半減です。

つまり昔の人は、美味しいお茶を飲める期間が限られていたんです。
そのため新茶は特別なもので、美味しいお茶を飲めるのをみんな首を長くして待っていたというわけです。

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では、文明が発達し、冷凍庫も冷蔵庫も当たり前。ヤマチョウにもお茶に適した温度設定にした専用の冷蔵庫があって、一年中新茶と変わらない鮮度を保っているにも関わらず何故新茶が人気なのか。

それは、もうひとつの理由があるからなんです。

「初物七十五日(はつものしちじゅうごにち)」
という言葉を聞いたことがありますか。

初物には生気が溢れていて、それを食べることによって新たな活力が湧いてくる!と言う少しスピリュチュアルなものなんですが、なんとなく理屈的には納得できます。

特に物流が盛んなった江戸時代には、粋な江戸っ子たちが我先にと初物を競って食べていたそうです。やはり粋な人達は旬のものに敏感だったんですね。

江戸時代から数えて約400年。明治大正昭和平成、そして令和となったこの時代。
物流も、保存方法も、栽培も、あの頃とは大違いの便利なこの時代。食べ物は一年中美味しく、ハウス栽培の農作物はいつでも手に入れる事ができます。

しかし、便利だからこそ「旬」を感じる機会が少なくなっているように感じます。
昭和生まれの私が子供の頃は、初物を頂いたらまずお仏壇に御供えし、ご先祖様に食べてもらうのが当たり前でした。しかしそんな風習もあまり馴染みがない子供たちが増えています。そもそもお仏壇がない家も多いですし、わたし自身も、最近はお仏壇に御供えせずに食べてしまっています。。。おじいちゃん、おばあちゃん、ごめんなさい。

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「新茶」「新米」「初鰹」などなど。少し目を向ければ旬を彩る食べ物は意外とあるものです。
便利な世の中だからこそ「旬」を感じて大地の恵みに感謝するのにも「新茶」はいい機会かもしれませんね。

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posted by やまちょう at 10:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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