2021年04月19日

お茶に産地があるように、急須にも、産地がある

森の茶製造元、ヤマチョウです。

新茶が続々と出そろってきましたが、お茶を淹れるときに使う急須。みなさんお持ちですか。

お茶がいろいろな産地で作られるように、急須もいろいろな産地で作られています。

急須の産地はいろいろありますが、ヤマチョウオンラインショップで販売をしているのは、「常滑焼」「萬古焼」「波佐見焼」「美濃焼」の4種類です。どんな場所でどんな風につくられたのか、今日はそんなお話です。


・常滑焼(とこなめやき)

「常滑焼」とは愛知県の知多半島にある常滑市を中心に焼かれる焼き物です。

その歴史はとても古く、平安時代末期(12世紀)には、常滑を中心にして知多半島の丘陵地のほぼ全部の地域に穴窯が築かれるほどでした。当時、焼き物をつくっていたところが「日本六古窯 (瀬戸・常滑・信楽・丹波・備前・越前) 」と呼ばれていて、常滑はその中でも最大規模の生産地でした。

常滑焼の特長のひとつでもある「朱色」は、原料に含まれる鉄分や、陶土に混ぜこまれている酸化鉄(ベニガラ)が赤く発色するためです。これらの土は改良され、急須に適した朱泥土となったのです。

この土は耐水性に長けており、水を吸わないため急須に最適です。

また、常滑焼の急須で淹れたお茶は、とてもまろやかで美味しいといわれています。

その理由は、朱色のもとである酸化鉄とお茶のタンニンが反応を起こし、お茶の渋みや苦みがちょうどよくなりまろやかな味わいになるといわれているからです。

常滑焼急須は、本体と蓋を一体で焼成し、その後「蓋合せ」という工程を行います。蓋合せとは、蓋と胴がぴったりと合わさるように擦り合わせるものです。これにより急須表面に施される釉薬も削られ、蓋の側面および蓋置き部分の色の表情が違うのはそのためです。

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・萬古焼(ばんこやき)

「萬古」の急須で淹れたお茶は美味しいと言われています。

鉄分を多く含んだ土を使い、還元という方法で長時間焼きしめられることにより、お茶の渋みを吸収して味をまろやかにする効果があるのです。

「萬古焼」は江戸時代中期に、現在の三重県朝日町小向に窯が開かれたことに始まります。窯を開いた際、自身の作品がいつまでの残るようにと「萬古」や「萬古不易」といった「何時の世までも栄える優れたやきもの」という意味の印を押しました。これが萬古焼の名前の由来と言われています。

以来約300年。食器や花瓶をはじめ、工業製品の型まで多種多様な焼き物を展開し、日本有数の陶器の産地として発展しています。
「萬古焼」は葉長石(ペタライト)を使い耐熱性に優れています。分類としては、陶器と磁器の間の性質をもち、半磁器とされています。

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・波佐見焼(はさみやき)

「波佐見焼」とは、長崎県東彼杵郡波佐見町でつくられる陶磁器のことです。

その歴史は古く、江戸時代に焼き物をたくさん作るために登り窯を作ったことから始まりました。 江戸時代の後期には、染付の生産量が日本一になるほどに発展しています。 400年以上の歴史がある波佐見焼ですがその名前はほとんど知れ渡っていません。それはこの「波佐見焼」が今までは近隣の「有田焼」の一部として扱われていたためなのです。

しかし近年、産地の明確化を推進するうごきがあり、長崎県東彼杵郡波佐見町でつくられるこの陶磁器に「有田焼」という名前を使うことができなくなりました。

そこで、窯元や工房、自治体が一丸となって「波佐見焼」という新たなブランドを世に広めようと動き出しました。そして、伝統を感じさせながらもモダンでおしゃれな「波佐見焼」ができあがっていったのです。

波佐見焼の特長は、白磁の美しさと、藍色でで絵付けされた繊細な染付の技術です。また、1人の職人が最初から最後まで完成させるのではなく、分業制で器づくりが行われているのも特長のひとつです。

器の形をつくる際には、手びねりではなく型が使われており、器の原型となる「石膏型」を作る職人、その型を用いて「生地」を作る職人、そして生地の焼成をする「窯元」がいます。 それぞれのプロフェッショナルが協力をし作品をつくりあげています。

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・美濃焼(みのやき)

「美濃焼」とは、岐阜県(旧・美濃国)の東濃地方においてつくられるされる陶磁器のことです。

美濃焼はあくまでも総称なので、九谷焼・有田焼・信楽焼・備前焼などのブランドイメージが確立された焼き物とはニュアンスが異なります。
確固としたブランドイメージが浮かんでこないのが美濃焼の特長でもあります。「特徴がないのが特長」。これが美濃焼の特長です。

美濃焼の中には、織部焼や志野焼・黄瀬戸・黒瀬戸など代表的な焼き物があり、また岐阜県は磁器の産地としても国内生産量の約半分を占めています。つまり、それほどにも多彩な焼き物がつくられているという事でもあります。「日本の陶都」というキャッチフレーズがピッタリの一大産地です。

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いかがでしたでしょうか。ひとくちに急須と言ってもいろんな背景を持った違う急須だったんです。みなさんが今使っている急須は、どんな種類の急須ですか。

お手元にある急須をじっくり眺めてみてください。そして、ちょっとヒビが入っていたり、なんだかもうずっと使っているからそろそろ変えたいな、なんて思ったら、ヤマチョウオンラインショップでポチっとしてみてくださいね。

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posted by やまちょう at 17:14| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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